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「アヒルと鴨のコインロッカー」を見ました。

2007年公開
原作 伊坂幸太郎
監督・脚本 中村義洋

主人公・椎名が仙台の大学に入学するためにやってきた現在と、琴美を中心に語られる2年前の日々が交互に描かれ、次第にストーリーがリンクしていく構造のお話ですね。

作品中、椎名がペットショップ店長の麗子から「あなたは他人の物語に途中から飛び入り参加した登場人物なのよ」的な事を言われるのですが、なんだかその台詞が凄くこの作品を象徴しているような気がしました。
椎名は2年前の物語(たとえそれが現在進行形で続いているとしても)の中では、どうしたってサブキャラにしかなれないのですねぇ。
自分が主人公の物語は、自分で物語っていくしかないって訳です。
ラストシーン、椎名君の一時帰郷は、それを悟った彼が自分自身の物語を探す旅へ一歩を踏み出した事を表しているのかな、と感じた次第です。


さてさて、
物語が重層になっていて、過去の事件が現在にまで影響を与えてしまうと言う構成は、まぁよくある形ではあるのですが、鑑賞中、何故か特にコナン・ドイルの「恐怖の谷」を思い出しました。
シャーロック・ホームズですね。

「恐怖の谷」では、物語が二部構成になっており、前半は事件の概要と解決に至るホームズの推理を、後半で事件の背景となった「恐怖の谷」と呼ばれるアメリカの炭鉱街・ペンシルベニア州バーミッサ峡谷での事件が描かれています。

このアメリカの峡谷での悪夢的な出来事があまりにも鮮烈に描かれていましたので、幼かった自分は、その濃密な顛末に頭をクラクラとさせつつ夢中になってページを捲ったものでした。

この時の原体験があるものですから、過去の悲劇的事実により現在に於いても運命的に定められているかのように悲劇に見舞われてしまう、と言った話が好きになってしまったのですねぇ。

クロード・ルルーシュによる「レ・ミゼラブル」なんかは、そう言ったプロットに輪をかけて、父親の悲劇が無情にも子供にまでも受け継がれてしまうと言う父子物の要素もありまして、これまた大好物なのでした。


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